亜鉛の健康効果はこんなにあった!

亜鉛、といってもあまりピンとこない方が多いかもしれませんが、亜鉛は私たちの健康に欠かせない、とても重要な必須ミネラルです。

私たちの体は、細胞分裂を行う際に遺伝子情報をコピ―したりタンパク質を合成したりとさまざまな化学反応を行いますが、これをスムーズに進めるために必要なものが、亜鉛が成分である酵素なのです。

酵素は体に欠かせないものであることは、よく聞きますよね。亜鉛は、成人の体内には約2グラムが存在し、そのうち6割が筋肉、2.5割が骨、残りは血液中や皮膚、肝臓、前立腺など全身に分布し、ほとんどはタンパク質と結合しています。

では、具体的に亜鉛にはどのような働きがあるのでしょうか。亜鉛の主な働きをみてみましょう。


亜鉛の主な働きとは?

亜鉛には、一体どのような働きがあるのでしょうか?主な効果については以下の通りです。

  • 細胞分裂の促進
  • 体内酵素の活性化
  • DNAの複製
  • 骨の成長
  • ホルモンの合成・分泌
  • 皮膚の新陳代謝
  • 味覚・嗅覚・視覚の機能維持
  • 免疫力の向上
  • 精神の安定
  • 妊娠の持続

これだけ見てもわかるように、亜鉛は、体内の広い範囲で活動をし、人間の生命そのものに効果的に関わっています。これだけの働きをしてくれる亜鉛ですから、不足することのないよう上手に摂取していきたいものです。

成人の1日の亜鉛の推奨摂取量は、成人男性で12mg、成人女性では9mgとされていますが、調査によると成人男性で平均9mg、女性で7mgほどしか摂取できていないそうで、微妙に不足していることがわかります。

亜鉛は、米やパン、牛肉、豆類など私たちがふだん口にしているさまざまな食品に含まれています。ただ、亜鉛を食物繊維と一緒に摂ると、亜鉛の吸収が阻害されるので注意が必要。亜鉛の上手な摂取の仕方を心得ておくことが重要です。


摂り方注意! 亜鉛の効果をムダにしないために

私たちの健康な生活に欠かせない必須ミネラルである亜鉛は、残念なことに体内への吸収率があまり高くありません。

加齢とともに吸収率が悪くなることもありますが、一緒に摂る物質によっては、せっかく摂取した亜鉛が体外に排出されてしまう場合があるのです。


一緒に摂ってはいけない?亜鉛の吸収を妨げる物質とは

食物繊維
健康な栄養素として代表的な「食物繊維」ですが、食物繊維には亜鉛をはじめとしたミネラルを吸着してしまう性質があります。そのため、小腸で亜鉛が吸収されずに、他のミネラルや脂質とともに体外に排出されてしまいます。特にワカメなど海藻類に含まれる食物繊維は吸着作用が強いので、亜鉛の吸収を阻害してしまいます。
タンニン
ほうれんそうなどの緑黄色野菜に多く含まれるタンニンも、亜鉛と結びつくため亜鉛の吸収を妨げてしまいます。お茶にもタンニンが多く含まれるため、亜鉛を多く含んだ食べ物を食べるときにはお茶を飲むのは控えたほうがよいようです。

一緒に摂りたい! 亜鉛の吸収を助ける物質とは

クエン酸
梅干し、レモンなどに含まれる、酸味の素であるクエン酸は、一緒にとることで亜鉛、鉄、カルシウムなどのミネラル分を包み込み、吸収しやすい形に変えてくれます。これを「キレート作用」といいます。
ビタミンC
ビタミンCはクエン酸のキレート作用をさらに強化し、亜鉛の吸収率を高めてくれます。

亜鉛を摂りたいときは、クエン酸・ビタミンCを同時に摂ると、亜鉛の吸収率がグンとよくなるのでおすすめです。クエン酸とビタミンCで守られた亜鉛なら、食物繊維と一緒でも吸収が阻害されることはないので安心ですね。


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